紳士服お直し専門用語

 

ファッションの専門用語は、同じものを指すのにさまざまな言葉が使われます。 その一部を紹介します。

 

 

「ズボン」と「ボトム」と「パンツ」と「スラックス」

 

 いずれも下半身に着る洋服のこと。

 

  • 「ズボン」は、2本に分かれた筒に足を入れて穿く形の洋服のこと。
     
  • 「パンツ」はズボンと同じ意味のもの。アメリカ英語表記から由来。
     
  • 「スラックス」は、ゆとりのある長ズボンのこと。 
     (「スラックス」は「スーツの下」、「スーツのズボン」、「スーツのパンツ」と同意です。)
     
  • 「ボトム(ボトムス)」は、下半身に身に付ける洋服類全般のこと。

 

 長ズボンは、「ズボン」、「パンツ」、「スラックス」、「ボトム」とさまざまに言われます。

 

 

 

「シングル」仕上げと「ダブル」仕上げ

 

 ズボンの裾の仕上げ方のこと。

 

  • 「シングル」仕上げは、裾を裏に折り返して処理する、すっきりと上品な裾上げです。
     
  • 「ダブル」仕上げは、シングル仕上げのあと表に折り返して処理をする、足元にアクセントが付く活動的な印象の裾上げです。

 

 ※「シングル」を「S」、「ダブル」を「W」と記述することがあります。

 

 

 

「紳士服」と「スーツ」と「ブレザー」と「背広」

 

  • 「紳士服」は、一般的には成人男性用の洋服のこと。
     
  • 「スーツ」は、同じ生地で作られた上下揃いの洋服のこと。 主にビジネス用を指す。
     
  • 「ブレザー」は、フォーマルな「ジャケット」のこと。
     
  • 「背広」は、「スーツの上」のこと。

  

 「スーツの上」は、「ジャケット」、「ブレザー」、「背広」と言われます。

 

 「スーツの下」は、「パンツ」、「スラックス」と言われます。

 

 

 

「ジャケット」

 

 「ジャケット」は前開き上着全般のこと。

 「スーツの上」、「背広」、「ブレザー」いずれも「ジャケット」です。

 

 ※「ジャケット」は「JK」と記述することがあります。

 

 

「礼服」と「式服」と「フォーマル」

 

  • 「礼服」「式服」「フォーマル」は、いずれもほぼ同じ意味です。
     
  • 「礼服」や「フォーマル」は、結婚式など冠婚葬祭に着用する服です。
     
  • 「式服」は、「礼服」の中でも葬儀に着用するものを指します。

 

 意味の上では全部「スーツ」ですが、「一般的なスーツ」との違いを出すために、「スーツ」とは言わずに「フォーマル」や「礼服」、「式服」と言います。

 

 

 

「ジーンズ」と「チノパン」

 

  • 「ジーンズ」は、デニム生地のズボンのこと。
     
  • 「チノパン」は、チノクロス生地のズボンのこと。

 

 ※「ジーンズ」は「Gパン」と記述することがあります。